- いつになったら結婚してくれるんだろう…
- このまま付き合い続けて意味があるのかな?
- 別れも考えているけど、次もいい人に会えるか不安
未来が見えない恋愛に疲れてしまったあなたへ。
毎日頑張って彼を思い続けてきたからこそ、心が疲弊するのは自然なことです。
ここまで多くの努力をされてきましたね。本当にお疲れさまです。
結婚はタイミングが重要です。彼の気が変わるまで待ち続けると時間ばかりが過ぎてしまい、次のチャンスも逃してしまいます。自分の人生を他人にゆだねている状況は非常に危険です。
この記事は、「結婚に疲れた時の対処法」や「彼の心理」について婚活経験のある男性に書いて頂きました。
当記事を読めば、今後について判断基準が身につき、自分で道を切り開けるようになります。
監修・編集責任:吉田克彦(合同会社ぜんと代表 公認心理師、精神保健福祉士)
家族カウンセリング25年超で、さまざまな家族を見てきました。みなさんに幸せな家族になるヒントになればうれしいです。
なぜ彼は結婚してくれないのか ― 男性心理の4つの壁

男性が結婚に消極的になる時、大きく4つの理由があります。
1.責任を負うことへの不安(失敗恐怖と慎重性)
結婚には「家庭を支える」「親戚との関係を築く」「子どもを育てる」など、
多くの責任が伴います。
男性の中には、「もし失敗したら」「うまくいかなかったら」という失敗恐怖が 強く働くケースも少なくありません。
私の友人に、5年以上お付き合いしているのに結婚しない男性がいました。
その友人に「どうして結婚しないのか?」と尋ねたことがあります。
その時、友人は「子どものいる生活は想像できない」と言っていました。恐らく、子どもと向き合う覚悟が持てていなかったのではないか、と思います。

責任を避けたい気持ちは、慎重さの表れと考えましょう。
「彼の不安」を責めるより、「どうすれば安心できる?」と聞く姿勢が、建設的な対話につながります。
2.自由を失いたくない心理(自立意識と恐れの共存)
「束縛されたくない」「今の生活を失いたくない」という思いも、結婚をためらう理由の一つです。
独身の自由を守りたい気持ちは、自立意識の裏返しでもあります。



1人の生活を楽しめるのは自立できている証拠です。
むしろ“自立した二人”が支え合う関係が結婚の土台になります。
3.現状維持バイアス(変化を避けたい脳の働き)
「このままで十分幸せ」「変化は不安」という心理も、男性が結婚に踏み切れない理由です。
脳は変化を「危険」とみなし、現状を保とうとします。これを心理学では現状維持バイアスと呼びます。
変化をすることは、プラスの結果になることもあれば、マイナスのこともあり得ます。
「プラスになるかマイナスになるかわからないなら、今のままの方がいい」と考えるのです。



急かしたりすると余計に変化に対して不安が高まり逆効果です。
将来のプラスがイメージできると、変化にも前向きになります。
4.経済的な不安(自尊感情と生活設計の板挟み)
彼が結婚してくれない理由には、経済的な理由もあり得ます。
結婚は、プロポーズ、挙式、新婚旅行、新居など多くのお金が必要です。



経済的な不安は、単なる金額の問題ではなく、自信にもつながります。
出費だけを考えるのではなく、結婚することで経済的なメリットも一緒に考えことが大事です。
「結婚してくれない」疲れた時の心の回復ステップ


結婚してくれない彼氏に疲れたときは、まずは心と体を休ませてください。疲れている時は正常な判断ができません。結婚は一生を決める大事な決断ですから、冷静に向き合うことが重要です。
心身ともに回復したら、次は自分の棚卸をして現在位置を把握してください。自分の価値観がハッキリしていないと、相手に何を求めたらいいのかも分かりません。
具体的な方法は順を追って解説します。
休む・専門家に相談する
自分の人生を左右するような選択を一時の感情に任せると後悔します。疲れたと思ったら、まず休息をとって心の平静を保ってください。
- 最低でも一晩はおく
- 一時的に彼との連絡頻度を下げる
- 週末は自分の好きなことだけをする
自分ではどうしようもないと思ったら、他人に相談するのも良いです。信頼できる友人やカウンセラーなど、話を聞いてもらうだけでも気持ちの整理がついて平静を取り戻せます。
なぜ結婚したいのかを深掘りする
動機を言語化することで迷いがなくなり、時間の浪費を防げます。
- 「安定した生活を送りたい」なら「なぜ安定した生活を送りたいのか」
- 「子どもが欲しい」なら「なぜ子どもが欲しいのか」
- 「幸せな家庭を築きたい」なら「なぜ幸せな家庭を築きたいのか」
これらの問いに答えられないと、周りの意見に流されやすく、彼との話し合いも感情論になりがちです。逆にはっきりとした動機があると、彼との関係を続けるか・終わらせるかという判断がしやすくなり、悩む時間を減らせます。
わたしが結婚したかった理由は次の通りです。
- 世間体(会社や友人に弄られるのが嫌だった)
- 自然の摂理のため(そうするのが当り前という価値観)
- 自分も親になりたい(人として成長したい)
- 体の関係を持ちたい
- 子どもに老後の面倒を見てほしい
1.が「とにかく早く結婚したい」という強力な原動力になった。
3.から「自分と同じ性格・価値観の人が良い」と思えた。
4.から「子どもができても自分を愛して欲しい」という条件が一番だった。
結婚したい理由を明確にすると、相手に求める条件も明確になります。
過去の選択やお付き合いを決めた時の心境を思い返す
過去にとってきた選択を振り返ることで、価値観を浮かび上がらせることもできます。
もし「自分の気持ちが分からない」という場合は、人生の転機になった過去の選択を振り返ってみましょう。
- 進学する時に何を思ってその学校を選んだのか
- 就職する時に何を思ってその会社を選んだのか
- なぜ一人暮らしをしようと思ったのか
- お付き合いを決めた時に何を思ってOK(告白)したのか
人の価値観は今まで育ってきた環境、経験した人間関係によって変わります。今までの過去を振り返り、自分の価値観(現在位置)を確認しましょう。
結婚してくれない彼氏と見切りをつける判断基準


結婚してくれない彼氏と見切りをつける判断基準は、「自分がどうしたいか」で考えることです。
人が最も興味関心を持つのは自分のこと。人は基本的に自分のことしか考えていません。ですから、あなたも自分を基準にして判断すると良いです。具体的な判断基準を以下に解説します。
話し合っても平行線を辿る時
いくら話し合ってもお互いの意見が平行線を辿るなら別れを検討してください。
相手の意見を聞かないのは、相手を尊重していない証拠。結婚後も大事な意思決定はたくさんありますから苦労します。
人の考えは簡単には変わりません。今まで20〜30年の人生で培ってきた価値観が、数年のお付き合いで変わることは稀です。わたしも今までに800件以上の恋愛相談の回答をしましたが、次のようなケースをよく見かけます。
- 言っても聞かない
- 開き直る
- 数カ月経つと元に戻る
しばらく距離を置いても彼の態度に変化がない時
1週間〜1カ月ほど距離をおいても、彼の態度が変わらないなら別れを検討した方が良いです。
人は大切なものを失ったり、相手の苦労を体験することで、尊さを再認識するものです。
- 一人暮らしをすると親のありがたみが分かる
- 育児を体験するとワンオペ育児の大変さが分かる
- コンプレックスを持った人は、同じ境遇の人の痛みに共感できる
もし距離をおいても彼の態度が変わらないなら、あなたのことを大切に思っていない可能性が高いです。
彼の主張が二転三転している時
彼の主張が二転三転している時は、自分の軸がぶれている証拠。責任能力が低く、自分主体の考えが強いかもしれません。
そのような人にパートナーや子どもの将来を任せられないですし、そもそも人として尊敬できません。
- 社長や経営陣にいい顔をしたがる上司
- 上の人にだけ愛想よく立ち回る後輩
- 別れと復縁を繰り返す恋人
このような人と付き合うと、自分が振り回されて疲弊するので、関わらない方が良いです。
すでに長い時間が経過している
自分の中で決めたタイムリミットが迫っている場合は、早く見切りをつけるべきです。
自分を幸せにできるのは自分自身。他人は自分のことを第一に考えているため、コントロールするのが難しいです。特に男性は、妊娠・出産についての考えが浅く、女性ほど時間にシビアな感覚を持っていません。
幸せを他人の意思に委ねている状態は、ある種の「依存」です。自分の意思や感情をコントロールする「自立」が本来あるべき姿。幸せは自分で掴みにいきましょう。
結婚の話はするけどプロポーズしてくれない時の対処法


結婚の話はするけどプロポーズしてくれない時は、相手の感情に訴えかけてみましょう。
人は理屈ではなく感情で動く生き物です。それっぽい正論を並べても、感情が動かなければ納得してもらえません。ここでは感情的に相手を納得させる方法について解説します。
自分の意見を伝える
想いは言わないと伝わりません。
人間関係の多くはコミュニケーション不足が原因です。普段からあなたの考えを伝えて、彼に納得感を与えましょう。具体的な伝え方は次の通りです。
意見を伝えたいなら日頃から信用を集めておく
信用がたまっている(信頼されている)と、何でも肯定的に見てくれるようになります。
例えば、会社の人事評価。スキルは決して高くないけれど、上司の受けが抜群に良い人は高く評価されることがあります。ですが、信用が無い人や「嫌い」と思っている人に対しては明らかに態度が違ったり、言動も悪い方向に捉えられたりします。
わたしも今までに「嫌い」と思った人は何人かいました。最終的には、笑い声が不快に思えたり、相手の着ている服が嫌いになってきました。
信用を集めるコツは次の通りです。
- 相手を受け入れる(否定しない・小言を言わない)
- 相手を称賛する(褒める・お礼を言う)
- 自分から与える(10与えて1返ってくると捉える)
信用を集めるには長い時間がかかりますので、焦らず、根気よく続けてください。
意見は主観で伝える
「命令」や「お願い」では相手に納得感が生まれません。
他人をコントロールしようとすると、相手は「やらされ感」を感じてモチベーションが湧きません。例えば、他人から「勉強しなさい」と言われると、余計にやる気がなくなってしまいます。
意見を伝える時のポイントは、「前向きさ」や「事実」を織り交ぜながら「主観」を伝えること。
- 「私にとって結婚は大事なことなの(主観)ずっと今のままでは不安(主観)」
- 「家族に会わせてもらえないと(事実)本気で考えてもらえてない気がする(主観)」
- 「あなたと一緒にいたいけど(前向き)未来が見えない関係は正直つらい(主観)」
- 「一緒に暮らして幸せだけど(前向き)このままの関係で何年も過ごすのは違う気がする(主観)」
主観には正解がない(価値観による)ため、反論されにくいです。また、「彼女を悲しませたくない」と言う気持ち(情)に訴えかける効果も期待できます。
意見を伝える時は感情的にならない
感情は伝染します。
例えば次のような場面では、人の感情が周囲に影響を与えていると言えます。
- 上司が不機嫌で声を荒げていると、周囲がピリピリした空気になる
- クラスのムードメーカーが笑うとみんなもつられて笑う
- 隣でケンカしているカップルがいると、自分も落ち着かなくなる
怒気を含んだ声で話すと、相手も反発して怒ったり、委縮して何も言えなくなります。涙を流しながら話すと、相手は心配したり、同情心が芽生えて共感や寄り添いにシフトします。(議論ではなくなる)
意見を伝える時は、感情的を出さずただ淡々と話すことを意識してください。
家族を巻き込む
他人を巻き込むと彼は腹をくくりやすくなります。理由は、人は他人からの評判を気にするため。
特にお互いの家族と顔合わせをしておくと、2人の問題ではなくなります。彼はあなたの家族に対して負い目を感じ、結婚を前向きに考えるようになります。
また、両親は年上であることが多いです。自分の家族なら普通にタメ口で話しますが、親交が浅い相手(義両親)ならある程度、襟を正すものです。
特に初顔合わせはとても緊張します。適当なことは言えませんし、「お付き合いをしている」となると、ある程度「見込み」を聞かれることが多いです。わたしの友人は「(義両親と)何を話したか覚えていない」というくらい緊張していました。
家族との顔合わせは、彼から前向きな言葉を引き出す良いきっかけになります。
自分からプロポーズする
幸せは自分で掴むもの。あなたが主導権を握って逆プロポーズするのも一つの手です。以下ではプロポーズの成功率を上げるための方法を解説します。
プロポーズは彼がリラックスしている時に話しかける
大事な話をするときはタイミングが重要です。
彼が忙しくしている時や、直前に大きなイベントが控えている時に話すと「気遣いができない人」と思われる恐れがあります。
- 数時間~明日までに大きなイベントや予定がない
- 家でリラックスしている時
- デートなどでこちらに集中している
プロポーズは上記のようなタイミングでするのがベストです。
プロポーズは特別な日や特別な場所ですると良い
特別感を演出すると、感情が動いてプロポーズの成功率は上がります。
人は感情で動く生き物。結果だけでなく、その裏にある頑張りやプロセスなども評価する傾向があります。
- 特別な日:誕生日やクリスマス、初めて会った日、告白した日など
- 特別な場所:景色の良い場所、自宅、初めて会った場所など
特別感を演出して、彼の感情を揺さぶりましょう。
プロポーズの時にあわせて感謝を伝えると効果的
肯定的な言葉を受けると自己肯定感が上がり、前向きな気持ちになります。
人は自分が満たされて初めて他人を気にかけられるようになるもの。
- 「あなたと一緒にいると本当に安心できる」
- 「いつもありがとう」
- 「あの時○○してくれて嬉しかった」
このように日頃の感謝を伝えたうえで、「これから先の人生も、あなたと一緒に歩んでいきたい」とプロポーズすれば、彼の心を動かしやすくなります。
期限を設けて過ぎたら別れる
別れる覚悟を見せることで、彼を本気にさせることもできます。
人は一般的に、快楽を得る(利益)よりも、痛みや損失を避ける(リスク回避)傾向の方が強いです。
- 元本が減るリスクを恐れて、安全で低金利な貯蓄を選ぶ
- 意見の衝突で関係が悪化する痛みを避けるために、本音を言わない
- 批判や炎上の痛みを恐れて、投稿を控えたり当たり障りのない内容しか発信しない
わたしも婚活している時、彼女から「退会しますけど気にしないで下さい」という連絡を受けて告白に踏み切りました。「他の男性と関係が進んでいる?」とか「もう会えない?」といった「恋人を失う痛み」が大きくなったためです。
「恋人を失う痛み」をちらつかせて彼の背中を押す効果と、あなたの人生の主導権を彼に預けないという自立心。別れる覚悟にはこの2つの意味があります。
本気で結婚を考えている人との出会い方


もし彼とのお付き合いに疲れて別れを前向きに考えているなら。「本気で結婚を考えている人と出会いたい」と思うなら、以下の方法が現実的です。
- 結婚相談所:費用はかかるが、結婚の本気度が高く効率的に出会える
- マッチングアプリ:手軽に始められるが、見極める目が必要
- 友人の紹介:友人の人柄によるが、信頼できる可能性が高い
| 項目 | 結婚相談所 | マッチングアプリ | 友人の紹介 |
| 結婚までの時間(目安) | 8カ月(成婚白書より) | 1年3カ月~1年9カ月(omiaiより) | 約3年(リクルートブライダル総研より) |
| 相手の本気度 | 高い | まちまち | まちまち |
| 安全性 | 高い | 低め | まちまち |
| 会員数 | 約10万人(IBJの会員数、2025年9月時点) | 累計2000万人(ペアーズの会員数 、2012年~2022年) | 1人 |
| 会費の目安 (年間) | 10万~60万円(成婚料含む) | 0~9万円 | 0円 |
| 特徴 | 効率良く婚活できる | 人を見る目が必要 | 友人の人柄次第 |
| 結論 | 時間をお金で買う | 安全性の低さを 経験でカバーする | コネがあれば強い |
本気で結婚を考えている男性と出会うには、結婚の意識が高い環境に身を置くことが最短ルートです。特に結婚相談所は結婚に本気な人が多く、成婚者は8〜10カ月で成婚している。というデータもあります。
※成婚とはお互いが結婚を決意して退会すること。IBJでは「婚約=成婚」と定義している。
自分を幸せにできるのは自分自身!彼氏が結婚してくれないなら別れる覚悟を持とう


結婚してくれない彼に疲れたら、自分から動く決断をしましょう。
人生の選択を他人に委ねていると、あなた自身が不幸になってしまいます。ただ待っているだけでは時間を浪費してしまいますし、待たされた挙句「やっぱり付き合えない」と言われる可能性もあります。
自分を幸せにできるのは自分自身です。
何かを始めるにはリスクはつきものですが、今までも進学や就職など、さまざまな選択をしてきたはず。この記事を見るくらいに真剣に将来を考えているあなたなら、きっと乗り越えられます!
\ 人生の棚卸しませんか? /

