恋人と離れるだけで不安…それ”分離不安”かも?パートナーへの執着度セルフチェック【公認心理師監修】

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パートナーが飲み会に行くだけで胸がざわつく。
既読がつかないと、事故に遭ったのではないかと考えてしまう。
一人の夜が怖くて、眠れない。
「重い」「束縛しすぎ」と言われて失敗した経験がある。
でも、相手が気になって仕方がない。

こうした状態に心当たりがあるなら、それは性格の問題ではなく、「分離不安」 という心理メカニズムが関係しているかもしれません。

分離不安とは、好きな人と離れることに対して過剰な不安や恐怖を感じる状態のことです。
子どもに多いと思われがちですが、実は大人でも多くいます。
そして、恋愛関係において最も表面化しやすいのが特徴です。

この記事でお伝えしたいこと

吉田 克彦

吉田 克彦

公認心理師
家族カウンセリング一筋27年

「相手に依存していてはいけない」と気づいてこの記事に来たのなら、人生を変える良い機会です。
この記事では、恋愛場面における分離不安のセルフチェック(10項目)と、その原因・対処法を公認心理師が解説します。
この記事の執筆・監修者情報

吉田 克彦:公認心理師・精神保健福祉士、家族問題のカウンセリングに従事して27年以上。
「家族が楽になること」を徹底的にサポートしている。4人息子の父親。
詳しいプロフィールはこちら

目次

パートナーへの分離不安セルフチェック(10項目)

以下のチェックリストは、分離不安症の主な症状を恋愛場面に置き換えて作成しました。

このチェックは医学的な診断ではありません。 自分の状態を客観的に振り返るための「気づきのツール」としてお使いください。

以下の10の項目に「はい」か「いいえ」で答えてください。
あなたの恋愛における分離不安の傾向を確認できます。
※ 医学的な診断ではありません。自分の傾向に気づくための「振り返りツール」です。
回答済み:0 / 10
質問 1 / 10
パートナーが外出すると、事故や災害に遭うのではないかと繰り返し心配になる
質問 2 / 10
パートナーからの返信が遅いと、「嫌われたのでは」「もう連絡が来ないのでは」と不安になり、何度もスマホを確認してしまう
質問 3 / 10
パートナーと離れている間、動悸・吐き気・頭痛・腹痛などの身体症状が出ることがある
質問 4 / 10
パートナーがいない夜に一人で眠るのが怖い、または眠れないことがある
質問 5 / 10
パートナーと離れることが不安で、自分の外出予定(飲み会、出張、旅行など)をキャンセルしたことがある
質問 6 / 10
「いつか別れを切り出されるのではないか」「見捨てられるのではないか」という恐怖が頭から離れない
質問 7 / 10
パートナーの行動(SNS、交友関係、帰宅時間など)を過剰にチェックしてしまう
質問 8 / 10
パートナーと離れる夢や、パートナーを失う夢を繰り返し見ることがある
質問 9 / 10
パートナーに「重い」「束縛しすぎ」と言われたことがあり、自分でもそう思うがやめられない
質問 10 / 10
上記のような不安や行動のせいで、仕事・友人関係・日常生活に支障が出ていると感じる
もう1つだけ確認させてください。

「はい」と答えた状態は、6ヶ月以上続いていますか?

分離不安の傾向:低め(0〜3個)

現時点では、恋愛における分離不安の傾向は強くないと考えられます。

パートナーと離れることに多少の不安を感じるのは自然なことです。日常生活に支障が出ていなければ、過度に心配する必要はありません。

▶ ただし、気になる項目があった方は、この記事の「自分でできる3つの対処法」を参考にしてみてください。

分離不安の傾向:中程度(4〜6個)

恋愛における分離不安の傾向が見られます。

この状態が長く続くと、パートナーとの関係だけでなく、自分自身の生活にも影響が出てくることがあります。

まずはこの記事の「自分でできる3つの対処法」を試してみてください。それでもつらさが続く場合は、カウンセラーに相談することで、不安のパターンを客観的に整理できます。

恋愛の不安パターンは、子ども時代の愛着形成と深く関わっています。
公認心理師が、あなたの不安の背景を一緒に整理します。

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※ 家族関係の専門家(公認心理師)が対応します

分離不安の傾向:強め(7個以上)

恋愛における分離不安の傾向が強く出ています。

身体症状(動悸、吐き気など)が出ている場合や、仕事・日常生活に支障が出ている場合は、一人で抱え込まずに専門家に相談することをおすすめします。

心療内科の受診も選択肢の一つですが、「いきなり病院は抵抗がある」という場合は、まずオンラインカウンセリングから始めるのも一つの方法です。

不安のパターンを専門家と一緒に整理するだけでも
気持ちが楽になることがあります。

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▶ 子ども時代の分離不安が影響している可能性もあります。医学的な診断基準でのセルフチェックはこちら

「恋愛依存」と「分離不安」は何が違う?

「恋愛依存」と「分離不安」は、外から見ると似た行動に見えます。
どちらもパートナーへの強い執着として表れます。

しかし、不安の根っこが違います。

恋愛依存は「相手がいない自分には価値がない」という自己評価の問題です。
相手が誰であるかよりも、「誰かと一緒にいること」自体に依存します。
だから、別れてもすぐに次の相手を求める傾向があります。

分離不安は「この人と離れたら、恐ろしいことが起こる」という恐怖の問題です。
特定の相手と離れること自体に強い不安を感じます。
相手が安全かどうかを繰り返し確認し、離れている間は身体症状(動悸、吐き気、頭痛など)が出ることもあります。

もちろん、両方が重なっているケースもあります。大切なのは「自分はどちらの傾向が強いか」を知ることです。
対処のアプローチが変わってきます。

なぜ大人になっても分離不安が残るのか

大人の分離不安の多くは、子ども時代の愛着形成に根を持っています。

幼少期に親との分離を繰り返し経験した人(入院、離婚、ネグレクトなど)や、「いい子でいないと見捨てられる」という恐怖の中で育った人は、大人になっても「大切な人がいなくなるかもしれない」という不安を抱えやすくなります。

これは愛着理論(アタッチメント理論)で「不安型愛着」と呼ばれるパターンです。

不安型愛着の人は、パートナーとの関係において以下のような傾向を示します。

  • 相手の些細な態度の変化を「嫌われたサイン」と解釈する
  • 安心を得るために過剰に連絡・確認をする
  • 少しの距離でも「見捨てられた」と感じる
  • 相手に依存することで安心を得ようとする

重要なのは、これは「性格が悪い」のではなく、子ども時代に身につけた生存戦略がそのまま残っている状態だということです。だからこそ、意志の力で「やめよう」と思ってもやめられません。

パターンを変えるには、自分の愛着スタイルを理解し、意識的に「離れても大丈夫だった」という経験を積み重ねていく必要があります。

恋愛における心理パターンを心理学の視点から理解したい方は、こちらの記事もおすすめです。
引き寄せの法則を心理学で解説:本当の意味と恋愛への活かし方

自分でできる3つの対処法

分離不安のパターンは、専門家の力を借りなくても、自分で和らげていくことができます。
ここでは、心理学の知見に基づいた3つの方法をご紹介します。
どれも今日から始められるものです。

1. 不安の正体を「言語化」する

不安を感じたとき、「なんとなく不安」のままにせず、具体的な言葉にしてみてください。

  • 「パートナーが帰ってこないのではないかと思っている」
  • 「既読がつかないことで、嫌われたと感じている」
  • 「一人でいると、自分には価値がないと感じる」

心理学では、これを感情のラベリング(情動ラベリング)と呼びます。
不安を言語化するだけで、扁桃体(脳の不安を司る部分)の活動が低下することが研究で示されています。

スマホのメモ帳でも、紙のノートでも構いません。
不安が湧いたら「今、自分は何を恐れているのか?」を書き出す習慣をつけてみてください。

2. 「離れても大丈夫だった」体験を意識的に積む

分離不安を和らげる最も効果的な方法は、「離れても、ちゃんと再会できた」という成功体験を積み重ねることです。

いきなり長時間離れる必要はありません。段階的にすすめるのがおすすめ。

  • まずは30分、パートナーに連絡せずに過ごしてみる
  • 次は2時間、自分の好きなことに集中してみる
  • 相手の外出中に、自分から連絡しない日を作ってみる

ポイントは、離れている間に「大丈夫だった」と自分で確認することです。
不安が湧いても、すぐに行動(連絡・確認)に移さず、15分だけ待ってみる。
15分後に振り返ると、「意外と大丈夫だった」と気づけることが増えていきます。

3. 安全基地を「パートナー以外」にも作る

分離不安が強い人は、安心の供給源がパートナー一人に集中しがちです。

心理学では、安心を感じられる人や場所のことを「安全基地」(セキュアベース)と呼びます。安全基地がパートナー一人だけだと、その人と離れること=安全基地の喪失となり、不安が極大化します。

対処法はシンプルで、安全基地を複数持つことです。

安全基地の例

  • 信頼できる友人と定期的に会う
  • 家族との関係を意識的に維持する
  • 自分が安心できる「場所」を持つ(カフェ、図書館、ジムなど)
  • 没頭できる趣味や活動を持つ

安全基地が増えると、パートナーと離れても「自分にはまだ安心できる場所がある」と感じられるようになります。

パートナー以外に夢中になれる物がなにか作れると良いですね。

婚活中で、この不安を抱えながらパートナー探しをしている方は、以下の記事も参考にしてください。
婚活がしんどい・疲れた時の乗り越え方|結婚相談所6年の経験から

それでもつらいときは

上記の対処法を試してもつらさが続く場合、一人で抱え込む必要はありません。

以下のような状態が続いているなら、専門家の力を借りることを検討してください。

専門家の助けが必要なサイン

  • パートナーが不在だと動悸・吐き気などの身体症状が出る
  • 相手の行動を監視してしまい、関係が悪化している
  • 不安のあまり、仕事や日常生活に支障が出ている
  • 「こんな自分はおかしい」と自分を責め続けている

恋愛における分離不安は、心療内科やカウンセリングで改善できるケースが多くあります。特に認知行動療法(CBT)は、不安のパターンを具体的に修正していく手法として有効です。

「病院に行くほどではない」と感じる方は、まず専門家に自分の状態を確認してみることから始めてみてください。

無料で専門家に確認する ※ 家族関係の専門家(公認心理師)が、あなたの不安の背景を一緒に整理します。

お子さんとの関係に影響していませんか?

ここまで読んで、ご自身の分離不安に心当たりがあった方へ。

一つだけ、確認していただきたいことがあります。

ご自身の分離不安が、お子さんとの関係にも影響していないでしょうか?

分離不安は、親から子へと世代を超えて受け継がれやすい傾向があります。不安が強い親は、無意識のうちに子どもとの距離を縮めすぎたり、子どもの自立を妨げる行動を取ってしまうことがあります。

「お子さんが親と離れられない」「登校を嫌がる」——もしそんな状態があるなら、お子さん自身が分離不安症を抱えている可能性があります。

お子さんの分離不安症については、以下の記事でセルフチェックができます。

【セルフチェック】これって分離不安症?発達障害との違いや受診の目安を解説

まとめ

恋人と離れることへの不安は、「重い性格」でも「愛が強すぎる」のでもありません。
子ども時代に形成された愛着パターンが、大人の恋愛関係で表面化している状態です。

自分の傾向に気づくことが、変化の第一歩です。
この記事のセルフチェックが、そのきっかけになれば幸いです。

不安のパターンは、適切なアプローチで変えていくことができます。
一人で抱え込まず、必要に応じて専門家の力も借りながら、安心できる関係を築いていってください。

引用・参考文献

  • American Psychiatric Association (2013). Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition (DSM-5).
  • Bowlby, J. (1969). Attachment and Loss: Vol. 1. Attachment. Basic Books.
  • Lieberman, M. D. et al. (2007). Putting Feelings into Words: Affect Labeling Disrupts Amygdala Activity in Response to Affective Stimuli. Psychological Science, 18(5), 421-428.
  • Mikulincer, M., & Shaver, P. R. (2007). Attachment in Adulthood: Structure, Dynamics, and Change. Guilford Press.

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